C 式

入力バーにコマンドやオブジェクトを入力したり、ダイアログで数値を要求されたときに式を利用できます。

オブジェクトの式中での値

式の中でオブジェクトを用いた場合次のように解釈されます。数式ビューに表示されている値は、その解釈された結果です。点などは演算の相手によって解釈のされ方が変わります。

例えば a が線分の場合、

a + 1

という式は、線分 a の長さに1を加えた値になります。

この表にない直線、半直線、関数、円、楕円、放物線、双曲線は、数値として解釈されません。しかし、数値として解釈されないというだけであって、直線の平行や垂直の演算に用いたり、

f(x) = sin(x)

g(x) = x + 1

h(x) = f(x) + g(x)

のように関数の演算を行ったりはできます。

数値演算・関係演算・論理演算

後述の組み込み関数・組み込み定数・組み込み演算子にある演算子や関数を用いて式を構成できます。積の演算子「*」は省略可能です。論理演算については、真偽値に対して可能です。

組み込み関数

式の中で利用できる主な組み込み関数を以下にあげます。本家のPredefined Functions and Operatorsも参照して下さい。

組み込み定数

式の中で利用できる定数を以下にあげます。このうち「e」と「i」は i=2 などと入力バーに入力すると値が変更されてしまいます。また、オブジェクトの自動的な命名でも「e」や「i」は使われますので、順番が回ってくると自動的に値が変更されることになりますので注意が必要です。入力バーから特殊記号としてこれらの値を選択したり、同じことですがキーボードショートカットで入力すれば、その心配はありません。

度の記号は pi/180 を表し、例えば 30°= 30 × pi/180 = pi/6 とラジアンに変換する働きをします。

組み込み演算子

まず、式の中で利用できる組み込みの数値演算子をあげます。表中の「上付きの2」は入力バーの特殊記号のリストから入力されるものです。

次に真偽値演算子 (関係演算子や論理演算子) をあげます。キーボードから直接入力できない平行と垂直の特殊記号は、入力バー横のメニューから選択して入力します。

排他的論理和 (xor) はありませんが、真偽値に対しては != が同等の働きをします (GeoGebra Forum, Jan 8, 2010)。なるほど。