A グラフとテキスト
数学辞典 (第2版) の679ページの図1を書いてみます。下の完成図では、文字がTeXのフォントになっているのがわかりますが、その説明は下の方にあります。ビデオからキャプチャしたので、十字カーソルが写り込んでしまっていますが、作成した画像には十字カーソルはありません。また、youtubeにビデオ (4分05秒) があります。
下図のように入力バーに、
y = e^x
のような「y = xの式」を入力すると、グラフが描画されます。
「x]や「y」は、GeoGebraでは特別扱いされる文字です。また、「e」も自然対数の底として特別扱いされますが、GeoGebraが点や直線などに自動で命名していったときに、eの順番が来たら上書きされてしまいます。その影響を避けるには、
y = exp(x)
と関数を用いて書けばよいです。他にも log(x) など組み込みの関数が多数あります。
実は、「y =」の部分は単なるダミーであり、「xの式」だけを入力バーに入力してもグラフは描画されます。つまり、xの関数を入力するとグラフが描画されるということで、入力したxの関数に明示的に名前を付けたいときは、下図のように、
h(x) = x
と入力します。
ビデオでは、この後グラフの太さを変えたり、破線にしたり、原点Oを表示させたり、点の大きさを変えたり、軸の設定を変えたりしていますが、このページでの説明は省略します。
また、グラフはドラッグして平行移動できます。下図はその結果グラフが移動しており、同時に数式ビューの関数が変化しているのがわかります。
マウス操作で元の位置に戻すのは難しいですが、数式ビューの関数をダブルクリックすると下図のように編集できるので、もとの式を入力すれば正確に復元できます。
ツールバーの「ABC」と書かれたツールがテキストツールで、任意の文字列をグラフィックスビューに作成できます。さらに、下図のようにLaTeX数式のチェックボックスをチェックすると、TeXの数式を解釈します。
最後に、画像にしたい範囲を選択して、メニューの「ファイル」-「エクスポート」-「グラフィックスビューを画像として」を選ぶと、epsやpngなどの画像を作成できます。これで、このページの最初にある完成図が出来上がります。